友達(タイ人)が田舎でお店をオープン
ほぼ手作りで
2週間位で結構な田舎のお店が完成
近代的なお店ではなく何もない田んぼの中のレストランみたいな感じでちょっと今タイでは流行りつつあるスタイルです。
実際に、お店を見せてもらって(今は営業中)まあ、なかなか良い感じで今では、シャワーを浴びた後、その店に行ってビール1本空けて帰る日課になりつつあります。
で、驚くべきはお店を営業するスタイル。
お店を作ってからメニューを考えるスタイル 笑
オープン当時は本当に何もなかったんですね。
飲み物くらい。
ただ、行くたびに手書きメニューの品目が増えてる
そう、彼女たちのレストランのメニューは全て
という日本では絶対にありえないスタイルで作った店。
これがすごい。
ダメだったらすぐに壊せるような屋台とかじゃなく
結構基礎からセメント流してと言った工程を踏んでる。
いわば
「客来ないしもう止めよう」
とは絶対に言えない
お店を先に作ってしまってからメニューを考えるという恐ろしいスタイルでオープンさせてしまった。
でもこれ、日本では考えられないことですがタイではよくあること。
・衛生的な面での営業許可申請は一切必要ない
・「この規模のお店」なら、儲かろうが損しようが税金はすべて一律(金額は書きませんが、お店が満員になったら1日で回収できるレベル)
・店オープンの費用は手持ちの資金なので、毎月返済する金額はない
なので
料理を提供する手段としてお店を本するのではなく
「こじんまりとしたお店をオープンするのが夢」(手段ではなくオープンさせることが目的)となってしまう人は結構います。
今、不況の日本では考えられませんが、これぐらいの同期でオープンしていてもタイでは何とかやっていけるんですね。
ただ、彼女たちも頭を悩ませていたのが
「看板メニューがない!」と言うこと。
タイのB級グルメやステーキなどいろいろあるけどどれもぱっとしないというか、おいしいけれどどこに行っても食べられるみたいな感じ。
そこでひらめいたのが、「田舎で日本食を売る」と言う、まぁなんとも単純なひらめきで誰でも考えつきそうなこと。
果たして、「日本食を食べたことがない田舎の方」が日本食を食べてどう思うかは疑問ではあるが、アイディア自体は悪くない。
「ライバルがいないところで勝負する」と言うのは商売の鉄則。
そして、彼女の口から出た言葉は
「売れる日本食のレシピを教えてくれない?」
ここも他力本願…
おいしいレシピを開発して!だと
「●●!日本食のレシピ教えてくれない?」
「俺は料理人じゃないし!」
「YouTubeに載ってる日本食のレシピをそのままメモしてくれるだけでいい」
(そんなんでいいのかよ)
「どんな料理がいい?」
「・・・・」(料理も決まってない。求めているものが情報商材のキャッチコピーそのまんま)
まぁ、このゆるさ加減がタイですからね。
なので、私も店に行ってる間はビール片手にiPadを持っていき色々と相談したりしていました。
という事で色々この条件に合うやつを調べたところ
今は日本でブームかは分からないが
「油そば」が非常に相性が良いことが判明
油そば=基本「炭水化物+油(脂)+化学調味料」というおよそ「体に良い食事」とは対極の位置にあるもので一部では「味オンチがラーメン屋を儲けさせるためだけのメニュー」との批判もある
・・・・
まぁ、というわけでこれでいけるならといろいろ調べてみました。(YouTubeで)
「炭水化物+化学調味料!」油そばのレシピを考案中
色々と調べているうちに、「ラーメン屋を儲けさせるためだけのメニュー」というのは結構的を得てるなと思いました。
それぐらい、簡単にできてガス代もほとんどかからず原価も抑えられます。
・調味料を合わせるのみ
・材料の中で短時間で腐るものはない
日本では、これをラーメンと同じ値段で販売してるわけですから「油そば専門店」と言うのはボロ儲けなわけです。
(流行れば)
しかも、麺は太麺なら何でも良い感じ…うどんでもいいみたい
タイでは中国産の卵麺が非常に安価で購入できます。
1キロ100円程度
YouTubeとか見ていると、どん兵衛やまるちゃん製麺などで油そばを作っている人も多かったので味的にはこれで充分なのでしょう。
まずはベースのタレ
- タイの醤油(ちょっと甘い)1
- タイのごま油(純粋なごま油ではなくなぜかサラダ油も2割ほど入っているがその分安い)1
- オイスターソース(なぜか常温で保存可能)1
とりあえず、醤油以外ツッコミどころ満載の調味料を1対1対1の割合で合わせることでベースのタレが決定。
1人前は、すべて大さじ一杯
出展はツイッター
大さじ一杯のサブ
個人的にはベースのタレだけで充分。
しかし、基本的に日本人とタイ人とでは味覚が全然違う。
なので、サブとなるものをいくつか用意してタイの人にテストをしてもらわないとダメ。
ベースとなるタレに
「あといっぱい大さじ1を加えるもの」を色々とテストしてみる。
候補としては
・めんつゆ
・ポン酢
・焼肉のタレ
この中から1つだけ選んで大さじ1杯を加える。
なので、3種類作る。
個人的には焼肉のタレが1番おいしかった。
次に、めんつゆ。
最後にポン酢。
しかし、タイの人に1番評判が良かったのはポン酢。
後のせ
味が非常に濃いので途中で飽きてくる可能性の方が高い。味を、方向転換するための「後から加える調味料」が必要。
小さじ1杯程度で良いのだが、基本的には「商品と一緒に出して、お客さんの好みでかけてもらう」と言うスタイル。
・酢に生の唐辛子を漬け込んだもの
・生搾りライム果汁
候補としてはこの2つ。
これも、男性と女性とでは好みが分かれた。
女性は、生搾りライム果汁の方が圧倒的に好き。
隠し味
そして、隠し味の候補となったのが
・味の素(基本、ひとつまみ必ず入れる)
・鶏がらスープの素
・すりおろしニンニク
・ナンプラー
・ブロックのバター
こんな感じ。
1種類しか入れないのか、全種類入れるのかはたまたどれをミックスすれば1番いいのか?が悩ましいところ。
トッピングは何を加えるか?
大体、最重要となるタレはこんな感じで固まりました。
次に重要なのは、トッピングです。
油そばは、ほんとに何ものせなければただの貧乏飯にしか見えないですから「日本で流行している最先端料理」(嘘)として売り出すにはやはり色の工夫が必要です。
ということで候補はこんな感じ
・きざみのり
・鶏そぼろ
・ちんげん菜
・ネギ
・温泉卵
・鰹節
・いりごま
・マヨネーズ(お好み焼きみたいな感じ)
・トマト
全部のせてしまうと確かに彩りはいいけれど原価オーバーになる可能性が高いのでこの辺を調節していきたい。
まとめ
なんか、私が料理開発者みたいなってる記事ですがこのお店の経営に関わっているわけではありません。(当たり前)
また、タイの定番、トムヤムラーメン(ママ〜と言われているインスタントの袋めん)でも試してみたいと思います。
・粉末スープ半分
・醤油小さじ2分の1
・ごま油小さじ2分の1
・オイスターソース小さじ2分の1
・すりおろしニンニク適量
こんな感じでやってみたいと思います。
しかし、まぁ見れば見るほど「科学的な調合テストのみで料理ができてしまう典型例」ですね。
「油そばは原価を知らない馬鹿の食べ物」と言う意見もありますが、
「むしろそれが商売」ですからね。商売という点から見ると仕方ないのです。いかにして、安価で中毒性のあるものを開発するか?というところに企業は心血を注いでいるわけで、そこに消費者への価値が入り込む余地など微塵もないです。
コカコーラやマクドナルドなんかはその典型です。
糖質制限をして、普段は低温調理の「蒸し鶏」や「蒸し魚」、「納豆」「サーモン」「おんせんたまご」ばかり食べている身としてはこんな食べ物一切口にしたくは無いのですが、
「味見をしたらやはり中毒性がありすぎてやばい」
のも正直なところです。
ですからね。中毒性のある食べ物の要素が全て入っています。
「おいしいメニューの開発を口実に、食べるのが目的」にならないように注意します。