話すだけで書ける「究極の文章法」
副題:人工知能が助けてくれる
著者:野口悠紀雄
を読んでみました。
音声入力をメインにしてるブログとしてはやはり避けては通れない…
ということで感想などを書いていこうと思います。
iPhoneやiPadで音声入力があることは知っているが、それで文章を書くという発想が無い人にお薦め
正直言うと、
この本は画期的ですが具体性には欠けます。
「音声入力はとても画期的な方法」
ということが前面に押し出されているだけで、具体的なテクニックはあまり書かれていません。
作者にとってはおそらく
に対して、
「音声入力を用いれば、そんなあなたでもこのデジタル時代に文章を書くことができる」
ということを伝えたかったのでしょう。
なので、導入のきっかけを知ってもらう。
というコンセプトなので、テクニック的な部分は必要なかったのだと思います。
しかし、この本を読んで音声入力を話すきっかけになる人はとても多いはずです。
それくらい、音声入力で文章を書く事を知らない人には画期的な方法です。
何しろ、作者はプロの作家で、しかも高齢です。
この人が、iPhoneで音声入力を使っただけで本を書いている。かなりの衝撃です。
これをリスペクトし音声入力を取り入れる人がたくさんいると思います。
これからもっと音声入力が当たり前の時代が来るでしょう。
文字数の量産はひたすら作業あるのみ
確かに、音声入力は楽に書くことができます。
しかし、
だけで作業しない人がほとんどです。
この本を読んだ後は、すぐにiPhoneを使って作業始めることをおすすめします。
音声入力はiPhoneでもAndroidでも、スマートフォンであればすべての機種で可能です。
確かに楽には書けますが
これをストレスなく早く書けるようになるにはそれなりの作業量が必要です。
まずはこれから始めるだけです。ぶっちゃけ言うと、今の自分の考えてることをそのまま話すだけでオーケー。
それだけで、立派な文章になります。
よく、「私は文章を書くには語彙量が足りない」
という人がいますが、自分の今のボキャブラリーだけで勝負してください。
語彙量は書いてる過程でドンドン蓄積されます。
早く正確に書く技術は後からいくらでもついてきます。
とりあえずまず始めてみること。
そして、膨大な作業してそれに慣れること。
それがとにかく重要です。
音声入力もキーボード入力も同じでトレーニングが必要です。
ただ、トレーニングの種類が違うだけです。
- キーボードは入力スピードを上げるトレーニング
- 音声入力は思考のスピードを 入力スピードに追いつかせるトレーニング
になります。
頭で考えていることを言語化する、文章化する
しかもスピーディーに
やってみるとこれがいかに難しいかがわかります。
人間は、ひとりで話すことには慣れていません。
なので、タイピングソフトを練習した時の同じように、
音声入力も取り入れるならとことん練習してみましょう。
最初は下手でもいいです。
どんどん自分の思ったことを言語化できる能力は上がってきます。
目の前に立ちはだかる岩盤をドリルで壊していくようなもの
たったの一言ですが音声入力のメリット、真髄はまさにここにあります。
ほとんどの人が、
文章を書くのに抵抗があるのではなく、
文章を書く決意をすることにストレスを感じてしまっているわけです。
これを読んでいるあなたならわかるはずです。
「書きたくなくても、書き始めれば仕上げずには居られない」
ですよね?
それぐらい、文章を書くのを習慣にするのが難しいわけです。
というか、文章だけではなく何でも「習慣にする」というのは非常に難しいです。
「ジムに入会しても、いつの間にか行かなくなった」
こんな経験は誰しもが持っています。
これは、ジムに行って走るのが苦痛なのではなく、ジムに行くまでがめんどくさいわけです。
いざ、スポーツジムに行って着替えまで済ましているのに、ランニングマシンで走らずに帰ってくる人はいません。
なので、スポーツジムに入会しても続けられない人は
「走るのを習慣にするのではなく、まずスポーツジムまで行くことを習慣にしなければいけない」
なわけです。要するに準備してスタートするまでの段階。
文章を書くという作業もこれと全く同じです。
「スタートするまでにメンタルブロックをかけてしまっている」
この状態は、車で言うならばアクセルとブレーキを同時に力入って踏んでいるのと同じ。
このストレスを繰り返すことで、人はどんどん書けなくなります。
アマチュアの人は、書こうと思って書いている。
プロの人は、いつの間にか書いている。
みたいなことを聞いたことがあります。それぐらいプロの作家の方が書くということが習慣化しているわけです。
これを限りなく取り除いてくれるのが音声入力のメリットです。気がついたら書き始めることができます。
紙もそして、キーボードも必要ありません。
iPhoneというデバイス1つあればいつでもどこでも記事が書くことができます。
一足飛びの技術導入「リープフロッグ現象」
私事になりますが、
私の祖父(89)は、主に音声入力でLINEをしています。
理由は簡単でそれしかできないからです。
そして今の10代の方の中には
文字入力のほとんどを音声で行っている世代も増えているそうです。 (平成2桁生まれと言うらしい)
しかし、私の母はキーボード入力やフリック入力が主流です。
私の周りの友達でも、音声入力で文章を書いてる人なんてほとんどいません。
これは、ガラケー打ち、タイピング、フリック入力
文章入力は、ポチポチ、カタカタが当たり前の世代だからです。
初めから音声入力から入った高齢者や10代の子供たちが、
フリックやキーボードが当たり前で音声入力を試さない20代から40代の世代を飛び越える可能性があると指摘されています。
タイピングのスピードでの思考スピードに慣れているのが問題
発展途上国が、先進国を飛び越える
このような現象をリープフロッグ現象というそうです。
要するに、革新的なテクノロジを前にしても
「従来の手法に慣れているために、方法を変えようとしない」
だから、革新的な手法を用いた人たちにどんどん追い越されていく。というわけですね。
世代的に
「文字を書くのは手書きでしかできない」
「タイピングは早いが、フリック入力ができない」
「フリック入力は早いがタイピング入力ができない」
順番にこんな感じなると思うのですが
今のデジタル時代に、 「手書き入力しかできない」方は音声入力を使うしかありません。
また、今の子供たちは、最初から音声入力が当たり前の時代です。
今は、まだタイピング入力が主流です。
しかし、これから音声入力はどんどん技術が進んでいきます。
10年後20年後、
「タイピング検定1級を持っている」
というのは、化石のように扱われる時代が来るかもしれないです。
クラウドソーシングなどでも
「1000文字で500円」
のような、文字数に対する報酬単価が完璧になくなる時代が来るでしょう。
トレーニングに最適なのは朝起きてからベッドの中での10分間
もしあなたが、タイピングが苦手で
音声で情報発信をしたいのなら、
具体的には、一回の入力時間を1分に区切ります。
そして、この1分間の間にどれだけ自分の考えていることをスムーズに伝えることができるのか?
をトレーニングとして10回繰り返すだけです。
重要なのは1回1テーマ
昨日読んだ本の内容でも構いません。ドラマの内容でも構いません。
1つのテーマについて10分間書き続けられる。(話し続けられる)くらいのトレーニングをまずやってみてください。
あくまで下書きです。間違っても全然問題ありません。
ブログとして公開するわけではありません。
あくまで音声入力に慣れる練習です。
1日に10分ぐらいなら出来るのではないでしょうか?
最初のうちは変化などわかりません、
うまく話せないことの方が多いでしょう。
しかし、これを1週間2週間と続けていくと、驚くほどスムーズに自分の考えを文章化できるようになります。
私も、毎日ではありませんがこのトレーニングは行っています。
これに慣れると、テーマを1つ決めて10分間繰り返して話すだけで2,000文字位の下書きを簡単に作れるようになります。
私は、 Dragon Dictationというアプリを使っています。
しかし、音声入力ができる環境なら何でも構いません。
そろばんや計算問題のトレーニングと同じ。
まずスピードを上げることが前提です。
文章をキーボードで入力する人は
自分が書いた文章を削る作業はまずしません。
なぜなら一文字打つにもそれなりの労力がかかっていてもったいないから。
しかし、音声入力なら入力の手間はかかりません。
音声入力で思ったことを2,000文字書いて、
じっくり推敲して1,200文字ぐらいに削る。
このような書き方が、今からの時代の主流になるかもしれません。
この記事の文字数:2600文字程度
合計入力文字数:26万9100文字程度
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